平野五岳 ひらの ごがく

作家名平野五岳
作家名(よみ)ひらの ごがく
生没年1809-1893
出身地日田市
出身地(英語表記)Hita
略歴・解説日田専念寺の僧。名は岳、字は五岳、法名を聞恵といい、画号にも字の五岳を用いる。別号として竹邨方外史、古竹園主、古竹老衲などがある。文政期前半は廣瀬淡窓の咸宜園に学び、以後淡窓を中心とする日田の文化人サークルや日田を訪れる文人墨客らと接しながら、文人としての素養を育てていった。南画を描き始めたのは天保末年頃からで、田能村竹田に私淑し森秋艇や帆足杏雨らと交流する一方、度々訪れた京都では貫名海屋や前田暢堂らと交わり、次第に画技を深めていく。明治期には、大胆な省筆法と骨力に富んだ太い線を駆使した独自の画法を展開、濃墨と渇筆とを交えた表現方法で豪爽な山水画様式を確立した。明治6年にはウィーンの万国博覧会に出品、同9年には大久保利通より明治天皇へ画が献上されている。

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